トリアージ, by Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki?curid=35834 / CC BY SA 3.0

#救急医療
#災害救助
#フランス語の語句
第一次大戦にてフランス軍が設置したトリアージセンター 救護訓練 トリアージ訓練 (2007年9月2日撮影) トリアージ(英語: triage、フランス語: triage)とは、一般的には、重要で最初に扱うべき者を選別(および決定)することを言う。
本項では、特に、患者の重症度に基づいて、医療・治療の優先度を決定して選別を行うことを説明する。
救急事故現場において、患者の治療順位、救急搬送の順位、搬送先施設の決定などにおいて用いられる。
識別救急(しきべつきゅうきゅう)とも称する。
トリアージはまた、病院の救命救急部門(ER)受付や、救急通報電話サービスでも行われている。
語源は「選別」を意味するフランス語のトリアージュ(仏: triage)から来ているとする説が有力である。
東京消防庁で実際に使用されているトリアージ・タッグ 熊本赤十字病院の 災害トリアージセット 「トリアージ」は災害医療等で、大事故、大規模災害など多数の傷病者が発生した際の救命の順序を決めるため、標準化が図られて分類されている。
最大効率を得るため、一般的に直接治療に関与しない専任の医療従事者が行うとされており、可能な限り何回も繰り返して行うことが奨励されている。
その判断基準は使用者・資格・対象と使用者の人数バランス・緊急度・対象場所の面積など、各要因によって異なってくる。
例えば玉突き衝突事故等の、一般的に複数個の救急隊が出場する事案では、隊と隊の間の意思疎通・情報共有のためにもトリアージ・タッグが使用される。
医療体制・設備を考慮しつつ、傷病者の重症度と緊急度によって分別し、治療や搬送先の順位を決定することである。
助かる見込みのない患者あるいは軽傷の患者よりも、処置を施すことで命を救える患者を優先するというものである。
日本では、阪神・淡路大震災以後知られるようになった。
平時では最大限の労力をもって救命処置された結果、救命し社会復帰し得るような傷病者も、人材・資材が相対的に著しく不足する状況では全く処置されず結果的に死亡する場合もあることが特徴である。
大規模地震で大量の避難者が出て避難所が大幅に不足する場合に、避難所の利用者に優先順位を付け、自宅を失った人、高齢者、障害者などを優先して受け入れる「避難所トリアージ」といった概念もある。
メキシコのERセンターのトリアージ表示。
二次トリアージ(院内トリアージ)とは病院の救命救急部門において、 トリアージナース(ERナース)、訓練を受けたパラメディック、軍事医療従事者によってなされる。
日本では診療報酬として、院内トリアージ実施料が設定されている。
防災訓練用説明パネル 災害現場用(埼玉県) 改定外傷スコア(TRTS)、外傷深刻度スコア(ISS)などが存在する。
大まかに以下の要件で判定される。
START法による診断フローチャート。
救助者に対し傷病者の数が特に多い場合に対し、判定基準を出来るだけ客観的かつ簡素にした物がSTART法である。
これは、救急救命室で用いられる外傷初期診療ガイドライン日本版にて、プライマリー・サーベイで用いられるABCDEアプローチに基づいたものとなっており、具体的には以下のようになる。
小規模の災害なら赤になる例でもSTART法では黒になってしまう事が多くなるが、これは(現場に混乱を来してしまうほどの)大規模災害のために考え出されたものである。
また、この方式は腹膜刺激症状やクラッシュ症候群(挫滅症候群)などの病態を無視しており、追って詳細な状態観察とトリアージが継続されることを前提としている。
クラッシュ症候群を前提とする場合は、判定の最上位に『2時間以上挟まれていたか?』を加える。
病院運営システムにおいては、ER受付に到着した患者を病院トリアージナースが診察する。
ナースは患者の訴えの変化を評価し、ERにおける治療順位を決定する。
日本のトリアージ・タッグ 判定結果は4色のマーカー付きカードで表示され、一般的に傷病者の右手首に取り付けられる。
このカードは「トリアージ・タッグ」と呼ばれ、不要な色の部分は切り取り、先端にある色で状態を表す。
治療対象群(治療不要も含む)が3段階と、治療できないものの、計4段階に分類している。
傷病者を傷病の緊急度や重症度に応じ、START法で分け、表示するために用いる。
1996年(平成8年3月)、厚生省、国土庁、消防庁、防衛庁、日本医師会、日本救急学会等からなる「阪神・淡路大震災を契機とした災...

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